~大震災と福島第一原発事故1周年を前にして~

原発いらない!3・11福島県民大集会に参加しましょう

呼びかけ

昨年3月11日の東日本大震災とそれによって引き起こされた東京電力福島第一原発の事故により、福島県民はかつてない困難な状況に置かれています。原発事故による県内における放射能の拡散により、多くの県民が避難を強いられ、すべての産業と県民の暮らしが大きな打撃を受けております。また健康に対する懸念も大きくなっています。

これまで復旧・復興に向け懸命の努力が続けられてきましたが、その最大の障害となっているのは、原発から放出された放射性物質の存在です。

除染の方法と効果についてはいまだに確信が得られず、除染で生じた廃棄物の貯蔵・処分の見通しも立っていません。

このような状況をふまえ、県議会と県は県民の願いに応えて、県内全原発の廃炉と「原発に依存しない福島」への復興を打ち出しました。県内市町村においても同様の動きがひろがっています。

それを実現するためには、放射能の除去、および原子力関連事業に代わる雇用の場の確保を含めた雇用と生活の保障、そして生涯にわたる健康の保障が不可欠です。

これに対して国も対応を進めてきているものの、県民の思いからすれば、取り組みは遅くまた決して十分ではありません。それどころか国は、県内の賠償対象地区を線引きしたり、早々と「原発事故の収束」を宣言したりするなど、県内の実態や県民感情と相いれない対応を示しています。

一方、損害賠償をめぐる東京電力の対応についても、大きな問題が指摘されています。除染費用や精神的損害への賠償が確実におこなわれるかどうか、まだはっきりしていません。

また時の経過とともに国民の関心はだんだんと薄れてきており、事故に対する国民世論の「風化」も心配されます。

このような中、1周年となる3月11日がまもなくやってきます。この日は、亡くなられた方々への追悼を行うとともに、福島県では二度と原発は認めないとの決意を県民が固め、復興に向けた思いを新たにする日としなければなりません。そして、その県民の決意と思いを国と東京電力に、そして全国に届ける必要があります。

そのため、私たちは、この日に県民が結集し、思いを発信する場として、県民大集会を開催することとしました。

県内各地からの多くの県民の皆さんの参加をお願いします。

また、全国からの支援をお願いします。

さらには、県内各地で同じ思いで取り組みを進めている人々に対して、私たちの県民大集会と連帯、連携することを呼びかけます。