「2015原発のない福島を!県民大集会」への福島市長メッセージ

 「2015原発のない福島を!県民大集会」にお集まりの皆さん、ようこそ福島市へおいでいただきました。

さて、未曾有の災害をもたらした東日本大震災と福島第一原発の事故から4年が経過しました。

 原発事故の影響は多くの住民の皆さんを苦しめ続け、また、様々な分野で風評が未だに払拭されていないなど、震災からの復興はまだ、道半ばであります。

 こうした中で、福島市は、東京電力に対して確実かつ迅速な賠償や原発事故の一日も早い収束などを強く求めて参りました。

 福島の将来を考えるとき、国と東京電力は、事故の一日も早い収束に全力をあげて取り組む事は当然であり、また、少なくとも県内の原発は全基廃炉にすべきであると考えております。子どもや孫たち福島の将来を担う世代への責務として、再生可能エネルギーの取り組みを積極的に推進して、原発に依存しない社会を実現していかなければなりません。

 市では、原発事故による放射能災害から市民の命と健康を守ることを最優先課題と位置付けながら、「市民主役の市政」を基本に、震災からの復興を成し遂げると同時に未来を拓くまちづくりを強力に推し進めて参ります。

 結びに、本集会の成功を祈念して、私のメッセージといたします。

平成27年3月14日

福島市長 小林  香